しずくとカーテン

Pi-Doo Pi-Doo…

陽のあたる 真っ白な広い部屋で
ただよう わたし 小さなしずく
あてもなく浮かんでるウエットな心は
薄手の布に吸いこまれてく

中庭の芝生みたいに強くないから
まぶしすぎる光はさえぎって ねえ

さあつかまえて ミクロなわたしを
風のなか さわさわさわさわ
くっつきたい くっつきたいよ こぼさないで

あなたを透き通して見る世界は
優しくて きらきらきらきら
とけてゆく とけてゆくよ このままだよ

窓の隙間で揺れる境界線
やわらかく 包むカーテン

Pi-Doo Pi-Doo…

昼下がり 銀色のオープンキッチンから
眺める わたし 丸いしずく
会話のない静かでドライな素振りも
時間の流れが潤してく

Pa Pa Pa Pa Pa…
Pi-Doo Pi-Doo…

べランダの景色は今日も騒がしいから
ふたりだけの秘密に閉じこめて ねえ

さあつかまえて ミクロなわたしを
風のなか さわさわさわさわ
くっつきたい くっつきたいよ こぼさないで

わたしを透き通してゆく光は
瞬いて ちらちらちらちら
みつめないで みつめないでよ はずかしいから

窓の向こうで飛び交う紫外線
撥ねかえして そよぐカーテン

あなたを好きと想う気持ちだけを
風のなか 集めて
ギュっとしぼって ギュっとしぼったら また一粒

あなたを透き通して…
あなたを透き通して…
あなたを透き通して…

あなたが好き